少しだけ強くなった心は、 失った愛し方を叫んでいた。 響きすぎて拒絶した言葉を 拾い集めては、 また日々を繋いでいく。 悲しみを感じないように 閉じた思考は、 痛みに麻痺してまた半回転。 から回る僕らの日々は磨耗して 傷は増えても、 なんの傷かがわからない。 苦しいなら手を握るから、 温もりだけ感じさせてほしい。 痛くも痒くも熱くも寒くもないけど 心は空っぽだった。 「夜を越えて少し強くなった、 子供のままでは 居られないよなぁ。」 瞳を見開いていた。 残酷さも背負っていかなきゃ。 踏み出す右足、震えていた。 後悔と残像、残存する希望。 わかっている、踊っている。 ワガママはもう通じない。 あなたが居なくなった、 あの日の感傷も波に揺蕩うよ、 少しあなたに会いたいな。 夜を越えた先に光を見てた。 20年間この体は その先の夢を見ている。 瞳は輝いていた、 14歳の僕ら笑って居たんだ。 「なあ、 なんで下向いて歩いてんだ。」 夜を越えて強くなりたかった、 子供のままでも日々を 愛せますように。 あなたは笑っていた、 あの日押し付けた約束のことを 未だに守り抜いている 夜を越えて僕は強くなった、 頭に響いている ロックナンバーとともに。 瞳は輝いて居た。 あの日の僕らが手を振る。 踏み出す右足、震えて居た それでも進むよ、未来へ。