Track bymiki(SF-A2 開発コードmiki)
離れ離れが示す先には 紫陽花が揺れていた 貼り付く袖を振り払おうと 少し早足で歩く 期待外れと思い違いが 距離感を狂わせた 季節が進み過去になろうと あと一つ踏み出せない 水溜まりを長靴が 無邪気に跳ねていく 傾けた傘の下に 蜃気楼を見ていた 鈍色の思い出も 温い感傷と混ざり合い霞む 足が止まる歩道橋の真ん中で 傾けた傘の先に 電波塔を見ていた 虹色の思い出も 今と混ざり合い掠れていく 飴色に染められて