街を過ぎてしまったからと 君がトンネルの向こうで 手を振っている 声は風鈴に似た淡色 夏の空はずっと遠く トンネルの向こう側で 隔たれた私達を 誘ってくれるから 洞穴の光に暮れた 自転車から 夢の記述まで 感情の隙間まで 影の重なりほど 恋焦がれる 思い出せないだけの貴方 夏の空はずっと遠く トンネルの向こう側で 隔たれた私達を 誘ってくれるから 暗闇を抜ければ 青空が満ちている 失う為の季節で 閉ざされた空を仰いで 無為の歳月まで 恋焦がれる 思い出せないだけの貴方 夏の空はずっと遠く トンネルの向こう側で 隔たれた私達を 誘ってくれるから そんな瞞しでは 君には会えないな 君には会えないな