介錯まで少し 点滅する信号灯 ある座敷で私 日差し無き暍病です 首だけで笑う老人の退屈 静寂に落ちる風鈴の肉体 扇風機なら同じ場所を探してる 心音でひしゃげる水面 白檀の死臭が汗に溶ける ぬるい風が撫でる青銅まで 沈黙は些か休意に欠ける 揺らめいた葦簾は喉元まで 介錯まで少し 点滅する信号灯 ある座敷で私 日差し無き暍病です ヒマワリ柄の髪飾り 幻影肢なら同じ場所をさすってる 溢れることを知る水面 白檀の死臭が汗に溶ける ぬるい風が撫でる青銅まで 沈黙は些か休意に欠ける 揺らめいた葦簾は喉元まで