打上川治水緑地 誰もいないグラウンドで 野球の跡が 消えかかる 白線引いた チョークの粉 風に舞って 形を変え 新しい夢 描き出す 香里園駅の 裏通り 喫茶店からの ジャズの音 間の抜けた ピアノの音が 午前零時を 刻んでる 寝屋川親水公園 水面に映る 街灯が 揺れる度に 思い出す あの日見上げた 流星の 軌跡のような この道を 今も歩いて たどり着く 帰り道には 空き地越し 誰かの部屋の カーテンに 映る影だけ 数えては 物語でも 作りたく 深夜の街を 切り取った フィルムの中の ワンシーン 私だけしか 知らない この場所での 一瞬を
